ネガティブをポジティブに変える脳科学的テクニックって?
幸せな感情に伴う体験記憶の引き金である「ポジティブトリガー」の作り方と発動条件をご説明します。
女性脳とは、ネガティブな記憶を何度も蒸し返す厄介な脳だが、素敵な思い出をいつまでも大切に持ち続けることができる、かわいい脳でもあるんですよ…!
第2章「ポジティブトリガー」の作り方
~笑顔の妻が戻ってくる、意外に簡単な方法~
記念日に対するお互いの考え方を知れば理解できるかも
記念日に対する感情は、男性脳と女性脳ではまったく違う。
夫にとっては「妻に贈り物をする日」ぐらいの認識だが、「これまでの道のり」を重視する妻にとっての記念日とは、今までの記憶…良いことも悪いことも、芋づる式に引きずり出される日なんですよ~!
よって、大切な記念日にポジティブトリガーを引くかネガティブトリガーを引いてしまうのかによって、妻による、夫とのこれまでの結婚生活の評価は段違いに…(;゚Д゚)
そんな大事な記念日、大成功を収めるための一例をご紹介します。
あくまで一例ですが、こんなプランはどうでしょう。
夫の方から、「今度の結婚記念日には、2人の思い出のレストランを予約しておくね。」と1か月前に予告するのです。
情緒を時間軸に蓄積させる女性脳は、なにかを楽しみに待つことがとっても大好き♡
記念日までの1か月間カウントダウン。
なにを着て行こうかな~♡当日から逆算して、美容室やネイルサロンも行きたいな(*^-^*)その日は残業にならないように調整しとかなくっちゃ♡
思い出のレストランで、向かい合って談笑する自分たちを思い描くことで、もうすで
に幸せな気持ちになれる。可愛い奥さんですよね♡
この期間の妻は、鼻歌も出そうなくらい機嫌良く過ごしているので、夫にとっても妻の情緒が安定している平和な期間となります!
いよいよ当日。夫も妻のおしゃれに合わせて、いつもより少しドレスアップして臨もう。もし妻が服を用意してくれていたら、余計な一言は絶対に言わず、素直に「ありがとう」と着ておこう。
そして記念日の席では「これまでの妻との生活」に感謝の気持ちを伝えましょう。
毎日を快適に過ごすために、妻がやって当たり前と思われがちな家事。
妻の積み上げてきた日々の努力に対して、感謝の気持ちを伝えることこそが、妻の心に
響く最高のプレゼントのひとつなんです。
花束だったり高級チョコだったり、ちょっとしたプレゼントを添えて贈るのもいいですね♡
「退職金が出たら…絶対別れてやる」なんて、熟年離婚を心に秘めているかもしれない妻の気持ち。「このヒトといっしょに暮らせるのは、わたしぐらいだわ(^^;)しょうがないなぁ(笑)」ぐらいにまで気持ちを戻せるかもしれません。
サプライズの恐ろしさを男性は知らない
サプライズを喜ぶ妻は、残念ながらほとんどいない、と知って欲しいです(;゚Д゚)
付き合ってるときは、あんなに喜んでたじゃないか!(;゚Д゚)って成功体験のある男性に伝えたい!
それは、独身時代は「どんなお誘いがあってもいいように」とそれなりの準備を毎日していることが多いので、サプライズにも即時対応できるのと、大好きな彼氏のすることだからと過剰に喜んでいる演技をしていた可能性があります…。
仕事帰りの普段使いの服で、髪もメイクもぐっちゃぐちゃ。
今日中に食べてしまいたい食材が冷蔵庫に残ってる。「あ~、豚肉解凍しちゃってたなぁ。今夜は残り野菜とで豚肉と野菜炒めだな。にんにくしょう油あったかな?アレ使うと夫も好きな味になるんだよね…」なんて考えているところに、突然の呼び出しコール。
妻にとって大切な思い出のつまった、あの素敵なレストランにいまから来いだなんて!
どんな罰ゲームですか?
レストランのみんなが、場違いな私を見てる気がするよ~(´;ω;`)
恥ずかしくて消えてしまいたい気分。
「サプライズなんだけど、どう?びっくりした?」とドヤ顔の夫がこれまた腹立たしい。
「え、なんか怒ってる?」
「…べつに…なんでもないし…」
まわりの目があるので、レストランでは怒らない妻でしたが、帰宅後にどうなるかは
想像できますよね(;^ω^)
妻にとって、最高の自分で大切な記念日を迎えられなかったことが悲しいのと、
「記念日を楽しみにアレコレ準備する」楽しみを奪われたこと。
お洒落なレストランで恥をかかされたこと。
すべてが「サプライズ」なんて仕掛けた夫が悪い!となり、
「記念日」=「ネガティブトリガー」になりかねない危険がサプライズにはあるんです。
それでも、あなたは、サプライズがしたいですか?
わたしはオススメしません。どうしてもサプライズがしたいなら、予告した記念日デートの日に、ちょっとした贈り物をするぐらいにとどめておきましょうね。
妻とのメール、この一文が帰宅後の平和の礎
女性脳は、自分と自分の子どもの生存できる可能性をなにより大事にする。
だから、いつもどんなときでも、相手を思うことこそが愛だと信じている。
夫には???のなんでもないメールにも妻の愛情が込められていることを知ってください。
妻から「今日のお昼は今年初の冷やし中華!」と写真付きで送られてきた。
「そうなんだ。そんなことより俺のスーツ、クリーニングから引き取るの忘れないで」と返したり、既読スルーはNG。
この文面には、「今日は暑いね!あなたはちゃんとお昼食べられたかな?わたしはいまから冷やし中華食べるんだけど、仕事を頑張ってるあなたのこと考えてるよ♡」
という思いが込められているのである。国語の読解問題のようです。
仕事の都合もあるでしょうが、可能な限り、必ず返信してください!
「こっちは汗だくでカツカレー!」でも「時間ないから急いでうどん食べたよ」でもなんでもいい。「社内で人気の美人受付嬢と部署のみんなで人気のイタリアン行ってきた♪」はちょっとマズいですが(;^_^A
事実を伝えるだけでもいいので、夫からもなんかしらのメールを送ろう。
文章だけだと素っ気ないなら、食べたものの写真付きで送るのもいいですね!
妻も、今夜の夕飯の献立の参考になるでしょう。
出張帰りに「新幹線。小田原通過。」と送るだけで、「出張帰りの新幹線で、わたしのことを思い出しててカワイイヤツ♡」と勝手に感じてくれるのが女性脳。
いずれにせよ、「どこにいても、君のことを思っているよ。」という気持ちを伝えられたら夫の勝ちです。
返信に困る、実況中継のようなメールがきた場合はどう対処するか。
基本的には、オウム返し+優しい言葉で上手くいくはずです。
「バスがなかなか来ないよ~(´;ω;`)」「来たけど、いっぱいで乗れないヽ(`Д´)ノ」
と妻からメールがきても
「だから、もう少し早く家を出たらって言ったよね?」なんて言葉は間違いだし、まったく求められていません。
「バス、来ないんだ!早く乗れるといいね。頑張ってね!」がシンプルかつ正解メール。そう、正解はシンプルにオウム返しです。
お土産は有効なご機嫌取り
口下手で、メールも苦手な男性なら、お土産を買って帰るのがいいでしょう。
高価なものである必要はないが、妻が喜ぶポイントは2つ。
①記念日でもなんでもない日に渡すこと
②時間と手間をかけたものであること
プロセスを大事にする女性脳は、「相手を思う時間」を重んじるので、
「わざわざ並んで買った。」とか「わたしが好きだと言ったものを覚えてて買ってきてくれた。」といった「ものがたり」を感じるプレゼントが大好きなんです♡
これは喧嘩をした仲直りにも使える。
「ものがたり」を感じるお菓子として「2人の定番お菓子」があれば、それを買って帰る。ポッキーでも柿ピーでも、なんでもいいんです。
思いつかなければ、例えば最近CMで見たとか、妻との話題にのぼった新作のコンビニ
スイーツでもいいです。
甘いものを食べると、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌が一時的に促されるので、食べただけで脳の緊張を和らげてくれるんです。
スイーツ食べながらは怒れない…!
ありがとう、セロトニン。
深刻な喧嘩だと、もちろんスイーツだけではおさまらないでしょう。
しかし、まずはお土産を買ってきて、スイーツのセロトニン効果でクールダウンしたところで、喧嘩の原因がなんであれ、とりあえず「悲しい思いをさせてごめんね。」と妻を悲しませたことに対して謝ろう。
どちらが悪かったとかの追及は、絶対にダメですよ…?
たまには愛をささやこう
妻を褒めるのが苦手な男性は多い。メールでも口下手なのに、愛の言葉って!
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
恥ずかしい、だけじゃなくて、男性脳特有の理由があるんです。それは、空間認識能力の高さゆえの拡張感覚。
男性脳の拡張感覚は女性脳よりはるかに高く、バイクや車、メカなどの道具を、自分のからだの一部のように感じられるほどです。車の運転が得意なのはそういうことです。
その能力ゆえ、長年いっしょに暮らしている妻を、自分のからだの一部のように感じてしまっているようである。言い過ぎかもしれないけど。
自分の右手をわざわざ褒めないように、夫は妻を褒めない。
が、自分のからだの一部とまで感じている妻を失う喪失感は計り知れない。
自分の気持ちに敏感な女性脳は、思いを言葉にしたいし、相手にも同じようにして欲しいと求める。
褒め方で注意すべきは、男性は「多くの中で1番☆」になりたがるが、女性は「たったひとりの大切な人♡」でありたいと願う。
「きみが一番きれいだよ」と褒めるより「ぼくにはきみしかいない。」といったニュアンスのほうが女性脳にはおススメです。個人的には、一番と言われたいわたしタイプもいるので、ここは奥様の反応を見てくださいね♡
別れない理由>別れたい理由
こんなに手間ヒマかけて、機嫌をとって、それでもきっと文句ばかりいう妻と、本当に別れないほうがいいのだろうか…?
熟年期に妻がいたほうがいい理由として、健康寿命の差がある。
妻と離別した男性は、妻がいる場合と比べて、糖尿病や肝疾患などの割合が高いというデータもある。
また、内閣府による高齢者の「心の支えとなる人」を調べたところ、男性の78.8%が配偶者もしくはパートナーを1位に挙げた。
2位の子どもの48.3%を大きく上回る。ちなみに女性の1位は子どもで65%、2位が配偶者もしくはパートナーで54%という結果であるが・・・。
「死なない」ためにもいっしょにいたほうがいいってことですね。
末永く幸せであれ!
女性脳の察する能力は、本人の大切に思う存在に向けられている。
「ソファじゃなくてベッドで寝て。」「いい加減、タバコ、やめたら?」
「お風呂から出たらすぐに換気扇を回して。」などとうるさいことこのうえないが、
妻の小言は、「夫と長く一緒に暮らしたい」と大切に思っているから出る言葉だと思って聞くと、素直に聞けるのではないでしょうか。健康で長生きして欲しいからこその小言だと思えば可愛いもんです。
ちなみに、1985年には2万432組だった熟年離婚は、2015年には3万8641組と増加の一途をたどっています…。明日は我が身…か?
察することこそが愛であり、いつでも褒めて認めてもらいたい。
自分だけを特別扱いして欲しいし、ときには愛の言葉、甘い優しい言葉も欲しがる。
男性からすると、難儀で面倒なのが女性脳である。
しかし、拗ねたり怒ったりと口うるさいうちは、まだ夫に惚れているということ。
妻のためと思わず、自身の老後のリスクヘッジのため、妻の女性脳をせっせと慰撫しようではありませんか。
ざっくりまとめは以上です(^_-)-☆
本書には、ここには書ききれなかった「こういうときの妻への対処法」がたくさん載っています!妻の地雷をかわせるようになりたいご主人!
ご自身で「考えがおとこっぽいな、わたし。女同士の付き合いが苦手だわ。」と女性相手の付き合い方に悩む女性にもぜひご一読いただきたい本ですよ☆